相手に関心を示す

IDEO U のInsights for innovationを受講し始めました。まだ始めたてですが、面白いです。

印象的だったのは、Get curiousのテーマのあなたのバッグの中身みせてくださいというものでした。簡単にできることですが、相手に関心を持つということは難しいと思います。なぜなら関心を持っていても、それを表に出して相手に伝える機会は少ないからです。デザイン思考は手法ですが、手法から入るとなぜそれをやる必要があるのか、やり続ける意味はあるのかという疑問が湧いてきます。相手への関心を示すという行動は、ツールに頼らずにまずその環境を良くしようとするグラウンド整備のようなものだと思います。

手法を導入する前の段階をどのようにコーディネーションしていくかをこれからは考えていきたいです。

 

コミュ障克服は相手に関心を示すことから

 

突然ですが、あなたはコミュニケーションがうまい方ですか?私はずっと、自分をコミュ障(こみゅしょう)だと思っていました。つまり、コミュニケートが下手で、人と上手に関われないのです。

 

でも、ワークショップの休憩時間に考えたこと、気づきがありました。それは、私はコミュ障だと自分で思っていたけれど、誰かと話すとき、つねに気持ちが自分を向いていて、相手を見ていなかったのではないかと。

 

自分が、伝えたい思い、言いたいことに心がいってしまって、相手の思いや相手の伝えたいことにそもそも関心を持っていなかったのではないかと。相手に関心を示す、関心を持つ、そのささやかな心がけと視点の移動で、コミュニケーションというものはずいぶん変わってくるのではないかと思うのです。

 

つねに意識が自分に向いているから、自分が話したいことでいっぱいいっぱいになっているから、うまく相手と会話できないのではないかと思ったのです。

 

大きな気づきでした。

 

相手に関心を示すこと、自分に関心を示してもらう方法

 

ただ、私はどうも、言葉が薄い場合があります。反対に、何を発しても言葉が重厚な人がいますよね。同じ世界を生き、同じ景色をみていても、薄っぺらい言葉になる人と、重みのある言葉を発せられる人と。その違いは何なのだろうと、この数年考えてきました。

 

しかし、経験では見つかりません。ただ、その答えを大学の研究が示しているという事実に突き当たりました。メンタリストDaiGoさんの動画をみていたら、『脳科学者がオススメする話に深みをだすための7つのポイント』という話がありました。https://www.nicovideo.jp/watch/1586976483

 

当たり障りない話から、深い話、盛り上がる話へ。

有料の動画なので、ここで7つのポイントを書くわけにはいかないので避けますが、この動画も大きな気づきがありました。それが、

 

『話が深いか、深くないかは、発信者の心の平静さによる』

 

というものでした。つまり、発し手の感情が揺れ動いて大きく動揺しているとき、興奮しているときなどは受け手がその話を薄っぺらく感じがちというものです。反対に、心を落ち着けて話した言葉は、深みのある話として受け取られるというもの。

 

とても意外でした。

話し手の精神状態が大きくその話の印象、重厚感を左右するというのです。たしかに、私は思いついたことをやや興奮気味に話す悪い癖があります。それが、逆に薄っぺらさを演出していたなんて、衝撃でした。

 

そして、友人知人を見渡してみると、もっとも話に重みがあって、いちいちいうことがかっこいい知人は、たしかに心が常に落ち着いています。冷静に、平穏に、淡々と、物事を伝えるので、とても重みがあるようにこちらが感じていたということです。

 

 

相手の関心に関心を持つんじゃない、心を平和にする

 

この、相手に関心を示すという問題。アドラー心理学では、「相手の関心に関心を持つ」と説明されます。実際、大ヒットしたベストセラーの「嫌われる勇気」でも、そう説明されています。

 

ただ、私は個人的に、このアドラー心理学がいうところの「相手の関心に関心を持つ」には大きな欠点があると思ってるんです。それは、世の中には自分のことを話したくて話したくてたまらない人がいて、そういう人に限って、「Give Take」でいうところのテイカーで、一方的に自分の話だけしてこちらの話を聞いてくれないと言うことがしばしばあるのです。

 

しかし、メンタリストDaiGoさんが紹介した脳科学のメソッドだと、ただ自分の心を平静に保つだけで良いのです。これは良いノウハウを聞いたと思っています。

 

相手に関心を示すことは、コミュニケーションの第一歩なのかもしれません。冒頭でみた鞄の話では、ワークショップだから「あなたのバッグの中身を見せてください」といわれたとき、恥ずかしさと、何が起こるんだろうというわくわくと、いろいろな気持ちが想起します。きっと、それと一緒で、コミュニケーションとは、相手の心(バッグ)を開いてもらって、気恥ずかしさと、これから新しい人間関係が生まれるのだというわくわく感を与えるものなのかもしれないですね。

 

まとめ

 

相手の関心に関心を示すのもいいですが、まずは自分の精神状態を落ち着けることから。でも、とまどう瞬間がありますよね。プレゼンでも何かの発表の場でも、学校の教室でも。話をするときは、そして新しい話をするときは緊張ととまどいが生まれます。

 

しかし自分の心ばかりに焦点を当てていたら、緊張はより増してしまいます。その代わり、平静さを心がけることで重厚感が生まれるという脳科学の話を思い出して、冷静に努めるといいのではないでしょうか。